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アジの塩焼き用のさばき方(動画解説付き)
アジの塩焼きは、日本の家庭料理として親しまれるシンプルで味わい深い一品です。ふっくらとした身と程よい脂がのったアジは、そのまま塩を振って焼くだけで魚本来の旨味が引き立ち、香ばしい皮の食感と柔らかな身の対比が楽しめます。特に旬のアジを使えば、風味豊かな味わいが一層際立ち、栄養価も高いため、家庭での食卓に彩りを添えてくれるでしょう。
この記事では、そのようなアジを塩焼きにするためのさばき方を詳しく解説しています。初心者でも簡単にトライできる「頭を取る方法」から、見た目にも美しい「頭を残す方法」まで、それぞれの手順を丁寧に紹介しているので、ぜひ参考にしてご家庭でも美味しいアジの塩焼きをお楽しみください。
動画で見るアジの塩焼き用のさばき方
YouTubeで「アジの塩焼き用のさばき方」を動画で分かりやすく紹介しています。
アジの塩焼きとは?
アジの塩焼きは、アジという魚を塩で味付けし、じっくりと焼いた料理です。
アジは日本の海に多く生息している小型の青魚で、背中が青く光り、身がしまっているのが特徴です。栄養も豊富で、特にDHAやEPAと呼ばれる成分が含まれ、これらは体に良い油の一種で、記憶力を高めたり、心臓病を防ぐ効果があるとされています。
また、アジは味もよく、ふっくらとした身と程よい脂がのっているため、刺身や焼き物としてよく食べられています。
アジの塩焼きは、魚の旨味を最大限に引き出すシンプルな調理法です。新鮮なアジに塩を振ってから焼くことで、魚の余分な水分が抜け、身が引き締まり、独特の風味が引き立ちます。
焼き加減によって皮がパリッと香ばしくなり、身が柔らかくふんわりとした食感になります。家庭でも簡単に作ることができるため、日本の家庭料理として親しまれ、特に夏が旬の時期には多くの家庭で食卓に並ぶ一品です。
アジの塩焼き用のさばき方
材料
- アジ:1尾

アジを塩焼き用にさばく際には、できるだけ新鮮なアジを選ぶことが大切です。新鮮なアジは、身がしっかりしていて、目が澄んでいるものが特徴です。また、うろこや表面が光沢を帯びているものを選ぶと、焼いた際に香りが引き立ち、旨みも感じやすくなります。
サイズについては、中くらいのアジが最適です。大きすぎると焼き加減が難しくなり、小さすぎると身が固くなりがちです。塩焼き用のアジは、程よい脂のりがあり、さっぱりとした風味が楽しめるものが好まれます。
調理用具
- 包丁(魚用の柳刃包丁や薄刃包丁)
- まな板(魚が滑りにくく、作業しやすい大きさのもの)
- キッチンペーパー
- ボウル
- ササラ(内臓取り用)※オプション
- タオルや布巾(まな板の滑り止め用)※オプション
下準備
まな板が滑らないように、下にタオルや布巾を敷いて固定します。包丁もよく研いでおきます。
アジをよく洗い、キッチンペーパーで水気を拭き取ります。
手順
「アジの塩焼き用」のさばき方をステップごとに写真付きで分かりやすく紹介します。

塩焼きにする場合、内臓を取り除きますが、頭を残す方法と頭を取る方法の2つがあります。
どちらかというと「頭を取る」さばき方の方が簡単です。初心者の方はこちらからトライしましょう。

まず、頭を残すさばき方から説明していきます。
しっぽの根元から包丁を入れて、ゼイゴ(硬いウロコ)を削ぎ落とします。

このとき、身を削らないように注意し、表面に沿って包丁を動かします。

裏面も同様にゼイゴを取っていきます。
包丁を強く動かしすぎると手に当たる可能性があるので、少しずつ切っていくようにしましょう。

ウロコを引いていきます。包丁を垂直に立てて魚を擦っていきます。
ヒレの周りを中心にウロコを取ります。魚を持ち上げて角度を調整しながら丁寧にウロコを取ると、仕上がりがきれいです。
尾から頭の方向に擦らないとウロコが取れず身も傷つくので注意しましょう。

裏面も同様に行います。ウロコが残っていると食感に影響するため、しっかり取り除きましょう。

魚の頭を右に向けて持ち、エラぶたを開きます。エラは口の下と根元で繋がっています。

まず軽く切り込みを入れます。

下のエラぶたの方から包丁を通します。

エラを包丁で押さえつけます。

まな板に押さえつけて、アジを起こしていきます。

エラごと引き抜くように取り除きます。

これでエラが取れました。

胸ビレの下から肛門に向けて包丁で切り込みを入れます。

指で内臓をかき出します。

包丁で血合いに軽く切り込みを入れます。

水で洗いながら血合いをかき出してきれいにします。

洗い残しがあると料理に生臭さが残りやすいので注意しましょう。

最後に水気をしっかりと取り除きます。

エラや内臓も水気を拭き取ります。

裏面も水気を拭き取ります。

味を染み込みやすくするために、身の表面に切り込みを入れます。

力をいれると切りにくいので注意しましょう。包丁をスッと引くように動かします。

以上が頭を残すさばき方です。

次に頭を取るさばき方を説明していきます。
頭を残す方法と同様に、ゼイゴを取ります。

裏面も同様にゼイゴを取ります。

ヒレの周りなどを中心に、しっかりとウロコを取り除きます。

裏面も同様にウロコを取っていきます。

胸ビレを持ち上げ、斜めに包丁を入れます。

裏返して同様に包丁を入れます。

最後に中骨を切り離して頭を取り除きます。

お腹を切り開きます。

包丁で内臓をかき出します。

血合いに包丁で軽く傷をつけます。

血合いをかき出しながら水洗いを行います。

内臓の残りがあれば、この時に一緒に取り除きます。

洗い終わったら水気をしっかりと取ります。

お腹の中も水分を拭き取ります。

裏面も同様に水分を拭き取ります。

味が染み込みやすくなるように、身の表面に切り込みを入れます。

裏面も同様に切り込みを入れます。

以上が頭を取ったさばき方です。

以上が、アジの塩焼きに適した2つのさばき方です。頭を取る方法の方が簡単で初心者向けなので、慣れていない方はそちらを試してみてください。
アジを塩焼き用にさばく際の注意点
アジを塩焼き用にさばく際には、まず魚の鮮度に注意が必要です。アジは傷みやすい魚なので、目が澄んでいて体がしっかりしたものを選びましょう。鮮度が良いほど旨味が引き立ち、塩焼きで風味豊かに楽しめます。
また、内臓の取り出しは臭みを防ぐために欠かせません。腹の部分を切り開き、内臓を丁寧に取り除いた後、流水で血や汚れをしっかり洗い流します。
次に、塩を振る際には身全体に均一に振りかけることがポイントです。塩は臭みを取り、身を引き締める役割があるため、適量をまんべんなく振りましょう。
焼く際は、身が崩れないように中火でじっくりと焼き、皮がパリッとするまで火を通すことで、香ばしさが増します。
塩焼き用にさばいたアジを使ったレシピ
塩焼き
塩焼き用にさばいたアジに軽く塩をふり、10分ほど置いて余分な水分を拭き取ります。グリルで皮がカリッと焼き上がるまでじっくりと焼きましょう。
焼きあがったら、お好みで大根おろしやレモンを添えてさっぱりと召し上がれます。魚の旨味が引き立つ、シンプルながら美味しい一品です。
蒲焼き
塩焼き用にさばいたアジを醤油、みりん、砂糖、酒で作ったタレに漬け、しっかりと味を染み込ませます。フライパンで中火で焼き、焦げ目がついたら裏返してタレをかけながらさらに焼きます。
ご飯にのせて蒲焼き丼にしても美味しく、甘辛い味付けがご飯にぴったりです。
フライ
塩焼き用にさばいたアジに塩コショウで下味をつけ、薄力粉、卵、パン粉の順に衣をつけます。170度の油でカラッと揚げて、きつね色になったら取り出します。
揚げたてをタルタルソースやレモンを添えて召し上がれ。外はサクサク、中はふっくらとした食感が楽しめるフライです。
よくある質問(FAQ)
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